これまで防炎のれんというと、大きく分けてポリエステル素材で数回の洗濯が可能なものか
オリジナル製作後の防炎加工で1回洗濯した後は再度加工が必要になるもののどちらかでした。
後者ではコストがかかるということで、特に人の出入りが激しい複合施設などでは
数回の洗濯が可能なポリエステル素材の防炎生地でのれんを製作される方も多かったですが
できる限り天然素材の風合いに近づけたとはいえ、やはりどこか物足りないと感じる部分も
あったかもしれません。
しかし今回、そんな懸念材料を払拭する新素材が京都のれん株式会社から販売の開始がされました。
綿風ポリエステル素材と麻風ポリエステル素材の防炎のれんは、まるでどちらもポリエステルとは思えないほどのハイクオリティに仕上がっています。
特に麻風ポリエステルのれんは高級感もしっかりあり、また5回までの洗濯であれば
防炎機能が持続するため、和食店には願ってもない新商品ではないでしょうか。
どちらも日本防炎協会防炎最高ランクの試験に合格しており、
水洗い洗濯及びドライクリーニングについての基準に適合する
(イ)マークを取得していることが特長です。
もちろん飲食店だけではなく、人の出入りが多い温泉や旅館などでも
雰囲気を損なわず、趣のある演出を維持してくれるため
使用するメリットは大きいと言えるでしょう。
綿風と麻風のれんそれぞれが持つ特徴
防炎綿風スラブのれんは「Écru(エクリュ)」という色合いが採用されています。
これはフランス語で「生成り、未加工の」という意味があり、
真っ白ではない白(生成り・淡いベージュ・オフホワイト)を指す色となっています。
防炎加工が施されたポリエステル素材でありながらも
綿のような肌触りの良さや重厚感もしっかり表現されているため、
例えばトイレの出入り口や従業員の作業場など
目隠しの効果を持ちながらも雰囲気を損なわない場所への設置が最適です。
のれんをめくって初めてお店の入り口や店内が見える
ワクワク感の演出にもお勧めの素材です。
また、麻風には防炎シアリエステルのれんが登場しています。
この商品名である「シアリエステル」は、英語の「Sheer(シアー)」という
「薄い、透明」の意味を持つ単語を由来とし、そこに「ポリエステル」を合わせたものとなっています。
色合いは「グレージュ」という中々聞き慣れない言葉ですが、
グレーとベージュの中間色を表しています。
明るすぎず暗すぎない、程良い品の良さが感じられる色合いです。
また、麻ならではの透け感もきちんと実現されています。
特に夏の暑さを軽減してくれるかのような場面での使用が最適です。
それぞれにメリットが多い今回の新商品を、ぜひいち早く試してみてください。